マーフィーの法則、実は3種類あるって知ってた?―失敗・成功・カオスの狭間で

エンジニアの悩み

「マーフィーの法則」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
多くの人が、「うまくいかない時って、なぜか本当にうまくいかないよね」という皮肉めいた教訓を思い出すでしょう。技術者やエンジニアにとっては、ちょっとしたバグやヒューマンエラーの連鎖を思い出すかもしれません。

でも実は、この「マーフィーの法則」、一人の人物だけのものではないってご存じでしたか?

実は「マーフィー」と名のつく法則には、異なる分野・思想を持つ3人の人物が関わっています。
しかも、彼らの法則はそれぞれ、「失敗」「成功」「カオスへの適応」と、まるで人生の三本柱のようなテーマを持っているのです。

エドワード・マーフィー|備えよ、常に

最も有名なマーフィーの法則を生んだのが、エドワード・マーフィー
アメリカ空軍でエンジニアとして働いていた彼は、危険な実験中に発生したトラブルをもとに、次のような皮肉を残しました。

「うまくいかない可能性があるなら、いずれそうなる」

つまり、何かが失敗する余地があるなら、きっとそのうち失敗するという考え方。
これは単なるネガティブ思考ではなく、「失敗を前提に準備せよ」という教訓です

エンジニアの現場でもまさにそう。
ケーブルを逆に挿せば壊れる構造なら、誰かがきっと逆に挿す。
デグレが起きる可能性があるなら、誰かがやる。

エドワードの法則は、「リスクを想定し、仕組みでミスを防ぐ」ことの大切さを教えてくれます。

ジョセフ・マーフィー|思考が現実をつくる

一方、まったく逆のベクトルから「マーフィーの法則」を語ったのが、ジョセフ・マーフィー
彼は宗教家であり、自己啓発の先駆者として知られています。

「潜在意識に強く信じ込ませれば、現実になる」

この法則は、「信じることが現実をつくる」というポジティブ思考の極み。
願いを叶えるには、まず自分自身がその成功を心から信じることが重要だ、という考え方です。

現代のキャリア論やスタートアップ精神、コーチングの世界にも通じるこの思想。
エンジニアのキャリアでも、「私は成長できる」「この技術はきっと習得できる」と信じる力が、結果を引き寄せることがあります。

“根拠のない自信”が、やがて“根拠ある実力”に変わる。
ジョセフ・マーフィーの法則は、そう信じさせてくれる心のエンジンです。

マイロ・マーフィー|それでも人生は面白い

そして3人目は、ちょっと毛色が違います。
マイロ・マーフィーは、ディズニーのアニメ『マイロ・マーフィーの法則』の主人公。彼の周囲では、必ずありえないトラブルが発生するが、バックパックの道具でトラブルを楽しい冒険に変えてしまう。

でもマイロは、驚くほど前向き。どんなハプニングにも冷静に対処し、ユーモアを忘れません。

「起こりうることは、全部起きる。でも楽しめばいい」

エンジニアの現場にも、マイロ的な瞬間があります。
緊急リリース、謎のエラー、本番でだけ再現するバグ……。
そんなとき、「もうダメだ」と嘆くか、「来たか!」と笑えるかで、チームの空気は大きく変わります。

マイロの法則は、「カオスに耐える心と、柔軟に向き合う姿勢」の大切さを教えてくれます。

さらに、マイロは最初に紹介したエドワード・マーフィーの子孫という設定だそうです

3人のマーフィー、特徴をまとめると

名称タイプ起源メッセージ特徴
エドワード・マーフィー技術系米空軍のエンジニア「失敗は起きる」リスク管理
ジョセフ・マーフィー精神論宗教家・自己啓発の先駆者「思えば叶う」引き寄せ
マイロ・マーフィーエンタメ系アニメ『マイロ・マーフィーの法則』の主人公「全部起きるけど楽しもう」ポジティブ力の化身

三人の特徴を簡単にまとめてみました。それぞれ異なる分野・思想を持っていることがわかりますね。
ですが、彼らに共通している点は“何かが起きる”ことを前提にしていることと、
何かが起きたときの状況に対する「心構え」を教えてくれるところです。

あなたに必要な“マーフィー”はどれ?

人生や仕事において、どんなマーフィーの教訓が今の自分に必要でしょうか。

  • リスク管理と再発防止に関心があるなら、エドワード・マーフィーを。
  • 自己肯定感と目標達成を高めたいなら、ジョセフ・マーフィーを。
  • 混沌とした日常を乗りこえたいなら、マイロ・マーフィーを。

3人のマーフィーは、それぞれ違う分野から「人生と向き合う方法」を教えてくれる存在です。

人生に失敗はつきもの。でも、どう受け止めるかは、マーフィー次第。

マーフィーたちがくれた、生き方のヒントから自分らしく心地よく生きることを探してみるのはいかがですか?

私たちの日常には、“起こるかもしれない”ことがたくさんある。
でも、どんなマーフィーの法則に出会っても、それにどう向き合うかで未来は変わっていきます。

たまたま読んだ本に「マーフィーの法則」という言葉が出てきたので調べてみたら面白いことがわかったので記事にしてみました。

マーフィーの視点も、人生やキャリアをちょっと豊かにしてくれます。
次に何かうまくいかないことが起きたら、こう思ってみてください。

「これは、マーフィーの出番だな」

そして、笑って一歩踏み出してみましょう。

自己紹介
この記事を書いた人
くまの部屋

現場歴7年くらいの中堅女性エンジニア。
一度立ち止まって、休職。もう一度、自分のペースで復職。

ブログでは、開発現場で見えてきた「リアルな声」、女性エンジニアとしての気づき、そして、休んだ人だからこそ語れる“これからの働き方”を綴っていきたいと考えています。
休職をきっかけに同じ境遇の人に共感でき、誰かのためになれるようなブログを書いていきたいです。

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