道尾秀介『向日葵の咲かない夏』

読書感想

読書履歴のために読書記事を書いてみます。

最初の本は道尾秀介の『向日葵の咲かない夏』です。


10年ほど前にこの本に出合い、何度も読む本です。

考えさせられる、感動系ではございません(笑)

人にお勧めするのに躊躇する内容です(笑)

でも、好きな作品なので一番最初に紹介をしたかったです。

▼あらすじ

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

▼感想

最初の印象は一言でいうと「気持ち悪い」です。

内容的に気持ち悪いと思うところもあるが、人間のダークな部分で「気持ち悪い」、「不気味」と思う不快感を感じる瞬間が多々ありました。

読んでいく中でところどころに違和感を感じ、その違和感が気になりすぎる人は最後まで読みきれないんじゃないかなぁと思います。

その違和感の正体が最後になるにつれ徐々に見えてくるところが面白いです。

そして最後の一言は衝撃でした。。。。その意味が分かったときの感覚はブログ初心者の私では言葉で表せないです(笑)

この著者は読者のミスリードを引き起こすのが上手で、何度も誘導されて騙されます。その騙される感覚が面白いんですよね。

ですので、人によって好き嫌いがありそうな話です。

私は初めて読んだ道尾秀介の作品がこの作品だったため、他の作品を読んでも

「やっぱり向日葵が面白い」と戻ってきてしまいます。記憶を消してもう一度読みたいと思える作品です。

次に好きな作品は「シャドウ」です。「いけない」シリーズも好きです。「ラットマン」も好きです。最近の「N」もよかったです。。。。。

いつかネタバレありの記事を書きたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました