🌊はじめに:水泳は得意。でも、ダイビングは未知の世界
学生時代に10年間水泳をしていた私は、
水に入ることに抵抗はないし、むしろ得意なほうです。
でも、酸素ボンベを背負って海に潜る“ダイビング”は、まったくの未知の世界でした。
そんな私が、友達の「一緒にライセンス取ってみない?」の一言で、
ついにダイビングにチャレンジ!
慣れない器材、怖さ、不安、そして達成感――
ダイビングライセンス取得の3日間を、リアルな感想とともに記録します。
ダイビング講習1日目|重さ22kgに耐えきれるか!?初心者が味わう“水中の洗礼”
私は前日に伊豆に到着するように調整してもらっていたため、朝はゆっくりすることができました。

☀️午前:プール講習スタート。泳げるのに…ボンベでフラフラ!?
朝7時に起床。宿での朝食は納豆・味噌汁・白米のシンプルな和定食。まだこのときは、今日1日でどれほど体力を使うことになるか、想像もしていなかったです。
8時、宿を出発して車で10分ほど。目的地の海水プールに到着。プールのすぐ隣が海という贅沢なロケーションで、プールの水も海水。しょっぱい匂いが漂い、すでに非日常感に包まれました。
まずはウエットスーツに着替えて、器材の使い方や呼吸の方法をざっくり説明してもらってから、マスク・フィン・シュノーケルを装着。
潜水の練習、水の中で逆立ちしてみたり、水の中でも落ち着いていられること、シュノーケルに水が入ってもプシュっと息で拭きだす”シュノーケルクリア”など基本的なことを教わりました。水泳経験がある私は問題なく泳ぐことができました。
水泳経験がある私は「ここまでは余裕」と思っていたが、ここからはかなり大変でした。
背負ったのはスチール製10リットルの空気ボンベ(約16kg)+ウエイト6kg=合計22kg。立ち上がるのも一苦労で、プールサイドに座るのに手をついてやっと。しかもボンベが右に倒れたり左に引っ張られたりでバランスが取れず、プールサイドに座ってフィンを履くときも、身体がぐらぐらしてコケそうになりました。
でも水の中に入った瞬間に「ふわっ」と軽くなるこの感覚があり、ボンベの重さが水に分散され、一気に楽になりました。
続いて、シュノーケルでの呼吸練習、水中でのフィンキック練習、そしてマスククリアへ。
これが最大の壁でした。マスクの中に海水をわざと入れて、呼気で押し出すスキルです。最初はマスクの中に水を入れるのが嫌で、なかなかできなかったが思い切ってマスクの中に水を入れて、鼻から息を吸わないように気を付けて、マスクの下に隙間を開け、鼻から息を拭きだすとマスクから水が出ていく。
「慣れたらできるよ」と言われても不安だったけど、自分のペースで何度も練習させてもらえたことで、だんだん怖さが和らいでいきました。
ランチのおすすめ
ランチは近くのコンビニでカップ麺を購入。カレー味はレギュレーターがカレー味になるのでやめたほうがいいと言われましたw
午後:水深3メートルの世界へ。中性浮力の難しさに苦戦!
午後は、より深い場所(水深約3m)で本格的な講習がスタート。
ここでは、ダイビングにおいて最も重要とも言われる”中性浮力(ホバリング)”の練です。
まずはゆっくり潜って耳抜き。水圧の変化はそこまで強くなかったけれど、鼓膜の違和感には敏感になってしまう。慎重に耳抜きしながら、なんとか水底へ。
中性浮力は、BC(浮力調整装置)と呼吸によって、水中で“浮きも沈みもしない状態”を作るスキル。
これが想像以上に難しかった。
ちょっと息を吸えば浮く、吐けば沈む。その差わずか10cm〜20cmくらいなんだけど、常に上下に動いてしまって安定しない。おまけに体が傾いたり、前のめりになってくるくる回ってしまったり。
体勢を立て直そうとしてフィンで水を蹴ると、さらに浮いたり沈んだりしてしまい、なかなか「ピタッと止まる」感覚をつかめない。
この中性浮力は、まさに“呼吸のリズムで体を制御する”という、自分の身体との対話。難しかったけれど、成功したときの快感は大きかったです。

講習終了後:重い体に染みる、すき家の牛丼
16時すぎに講習終了。器材を外して、ようやくほっとした瞬間。けれど、想像以上に全身が疲れていた。とくに肩・太もも・腰。久々に“何かを頑張った後”のだるさを感じました。
そのまま近くのすき家に立ち寄り、牛丼並盛と味噌汁セットを注文。もう美味しいとか味がどうとかじゃなくて、塩分・糖分・温かさが全て沁みました。
宿に帰ってシャワーを浴び、ちょっとだけ友達と今日の反省会をし、
「マスククリアで目が〜」「ボンベ重すぎ」など話しながら、全員21時には布団に入りました。
明日は、いよいよ海洋実習。プールとは違う、自然の海になるため、「怖いけど、ちょっと楽しみ」。そんな気持ちで眠りにつきました。
ダイビング講習2日目|「海、こわい」でも言えた私に拍手したい
海が荒れている?!天候による急遽スケジュール変更
本来は東側の海で潜る予定だったけれど、波が高かったため急遽、西側の穏やかなビーチに変更。スクールのこうした柔軟な対応も、伊豆ならではの良さだと感じました。
車で現地へ移動。昨日と同じく空気ボンベ(スチール10L・16kg)とウエイト6kgを背負っていざ入水。合計22kg、移動はやっぱりきつい。ビーチから波に逆らって海へ進むのは、想像以上に体力を奪われました。
🐠1本目:初めての海中ダイブで「意外と落ち着けた」
エントリーしてすぐ、「浅そうに見えたのに、足がつかない」ことに驚いた。けれど、プール講習の成果もあり、パニックにはならなりませませんでした。
海の中では、インストラクターが指をさして小さな生き物たちを紹介してくれる。クマノミや小さなカニ、海草のゆらぎ。
マスククリアも海の中で実施。ゆっくり、焦らず、自分のペースでできた。昨日の失敗が嘘のように落ち着いて対処できたことが、ちょっとだけ自信につながりました。
途中で輪っかをくぐる練習、中性浮力の再チャレンジ。砂地の上をふわりと進む感覚が気持ちよくて、約40分間、一度も海面に出ずに海中で過ごしました。
🫧2本目:「怖い」と言えたことが、一番の成長だった
2本目は、体力的にも少しきつくなっていた。
ボンベを背負った時点で、海に下半身が浸かるまでに呼吸が浅くなり、息が上がるのを感じました。
「このまま潜って大丈夫かな…?」
そう思った私は、勇気を出してインストラクターに「怖くなった」と伝えました。
インストラクターはすぐに対応してくれて、BCに空気を入れた状態で30秒ほど水面で呼吸を整えさせてくれた。レギュレーターをくわえたまま、目を閉じて深呼吸。波の音を感じながら、少しずつ落ち着いていく。
呼吸が安定してから、再びゆっくりと潜水。無理はしませんでした。
あとでインストラクターに「真顔すぎて、怖がってるように見えなかった」と笑われたけど、あのとき”「怖い」を口に出せた自分”を褒めたいと思いました。
この2本目も、海面に出ずに約50分間潜りっぱなし。魚の群れに出会い、海底で呼吸のリズムを整えながら浮遊する感覚を味わった。
夜はみんなで焼肉
講習後、みんなでスーパーに立ち寄って肉や野菜を買い出し。
宿に戻ってウッドデッキで焼肉パーティー。インストラクターも交えて和気あいあいと語り合った。
次回はバーベキューしたいね、という話にもなり、昨日より明らかに、チームの絆が深まっていたと感じました。
ダイビング講習3日目|“水中ポスト”と“海のほうが楽”な理由
快晴、ベストコンディション!
講習最終日。天気は快晴。風も波もなく、初心者にはこれ以上ない最高のコンディション!!
今日はライセンス取得後、初めてのファンダイビング。
「もう講習じゃないんだ」という気持ちに、少しワクワクと緊張がありつつも海を楽しもうと気合を入れる。
この日潜る海には、水中ポストがあるということで、友達とお互いに手紙を書き合い、ラミネートしてもらって実際に投函することにしました。
1本目:波に負けそうになるも、海中に救われた
ビーチエントリーはやっぱり波が強めで、海に入るときに体ごとタックルされたような感覚に。息も少し上がって焦ったけれど、インストラクターが浮きまで誘導してくれて落ち着いて潜水開始。
潜ってみると、海の中は驚くほど静かで穏やかだった。
波もなく、呼吸も安定してくる。
「海の中のほうが楽」――その理由が初めて理解できた瞬間だった。
この1本目はとにかくリラックスすることを意識。魚の群れを眺めながら中性浮力を保ち、約40分間海底でゆったりと過ごした。
昼休憩&ポスト準備
ランチは海岸沿いのキッチンカーで軽食を購入。
天気も良く、体も少し慣れてきた感じがする。
午後の2本目では「水中ポスト」に手紙を投函する予定。
友達とそれぞれ手紙を書き、ショップで防水ラミネートをしてもらいました。
📮2本目:海の中が好きになれた。ポストにも無事投函!
2本目のダイブは、1本目で気持ちが落ち着いたこともあり、スムーズにスタート。
海中はさらに透明度が高く、ハナイカやクマノミ、小さな魚たちが出迎えてくれました。
そして、いよいよ「水中ポスト」へ。
ゆっくりと近づき、友達と順番に手紙を投函。少しシュールだけど、なんだか感動的な体験だった。
水深はやや深めだったけど、中性浮力も保てて落ち着いていた。
「もう怖くない」「もっと潜っていたい」――そんな気持ちで終えた2本目でした。

📨後日談:ちゃんと届いた、水中ポストの手紙
数日後、自宅に「水中ポスト」から手紙が届きました。投稿してから約2週間後くらいに届きました。
この手紙を見るたび、「私、潜ったんだな」「楽しかったなまた行きたい」と思いました。

まとめ|「ちょっと不安」から「また潜りたい」へ
3日間の講習を終えて思ったのは、不安よりも「やってよかった」という達成感が大きかったということです。
水泳歴があっても、ダイビングはまったく別の体験でした。
22kgの装備、耳抜き、中性浮力、波のある海。最初は戸惑うことばかりでした。
でも、インストラクターが一人ひとりに合わせてくれて、無理のないペースで進めてくれたからこそ、苦手なマスククリアや怖さも乗り越えることができました。
そして何より、海の中は想像以上に静かで、美しかった。
水面ではドキドキしていても、水中に入るとふっと落ち着く。
「もっとここにいたい」と思える感覚は、この体験でしか味わえないものでした。
🌟これからライセンスを取ろうと思っている人へ
- 泳げなくても大丈夫。だけど体力は少し必要です(全身が筋肉痛になりました)
- 重い装備も水に入れば楽になります
- ”「怖い」と思ったら、ちゃんと伝えてOK。”インストラクターはちゃんと見てくれています
- 持ち物は事前に調べておくと安心(私の持ち物リストはこちら → ※リンク予定)
🩸補足:生理中のダイビングは?
ちなみにこの日、生理が始まっていたけど、インストラクターに確認したところ「ナプキンつけたままでOK、またはつけなくてもOK」とのこと。
水中でも特に問題なく、違和感やトラブルもなし。事前に相談しておいてよかったと思いました。
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